2002年3月  JEITAニューヨーク駐在・・・荒田 良平

「米国におけるB2B電子商取引の動向」(その1)


3.           B2B電子商取引の市場動向

 上述のB2Bコマースをとりまく環境変化も踏まえながら、以下に米国のB2B電子商取引の市場動向について見てみよう。

 

6 各調査会社による米国B2B市場規模の推移予測

(単位:10億ドル)

調査会社

 2000

 2001

 2002

 2003

 2004

eマーケター

  141.04

  280.67

  499.60

  854.31

1,418.15

ヤンキー・グループ

  740.00

1,180.00

1,670.00

2,210.00

2,780.00

ケナン・ビジョン

  141.00

  314.00

  692.00

1,311.00

2,071.00

フォレスター・リサーチ

  449.00

  799.00

1,310.20

2,043.40

3,004.50

IDCリサーチ

  100.80

  188.00

  338.00

  607.00

  837.40

ゴールドマン・サックス

  294.00

  522.00

  782.00

1,113.00

1,500.00

     (出典: eMarketer 20016月)

 

調査会社によって大きく数字が異なっているのが気になるが、B2B市場が調査しづらいものであるうえ、そもそも何をもって「B2B市場」と定義するのかが調査会社によって異なることによると思われる。

また、表620016月時点でeMarketerがとりまとめたものであるため、2001年のB2Bコマース淘汰の状況を過小評価している可能性が高いことにも注意が必要である。

しかし、こうした点を差し引いて考えても、B2B電子商取引は依然として高い成長性を有する分野であると言うことができよう。

6以外にも、ガートナーやジュピター・メディア・メトリクスなどの調査会社がB2Bコマースの市場予測を発表している。比較的新しいものとして、20019月にジュピター・メディア・メトリクス(http://www.jmm.com/)が発表した市場予測を図2に掲げておく。

 

2 米国のB2Bコマースの市場規模とB2B市場における普及率

(出展: ジュピター・メディア・メトリクス 20019月)


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